コロンビアの憲法裁判所は、4月17日、同性配偶者に対しても医療保険と年金を支給すると判示し、同性カップルの平等な権利を求める闘いに重要な勝利をもたらしました。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、この裁判で、コロンビアの人権団体の要請により、同性カップルに対する公的手当支給を認めない法律は違憲であり、国際法にも違反するという原告の主張に沿ったアミカス・キュリエ意見書(法廷助言書)を提出していました。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、この意見書で、性的指向や性自認についての国際人権法に関するジョグジャカルタ原則に謳われているように、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーの人びとの権利を保護する国際基準を踏まえるようにコロンビア政府に求めていました。
裁判所の今回の判決は、同性カップルに対し平等な権利を保障するより広い法的な枠組みとなりえるものであり、また、国内訴訟でジョグジャカルタ原則を用いた最初の判例となるものです。