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4月27日、137日に亘り容疑も明らかにされないまま身柄拘束をされていたサウジアラビアで一番人気のブロガー、フォウアド アルファーハン(Fouad al-Farhan)が釈放されました。ファーハンは逮捕前、自身のブログでサウジアラビアの司法に蔓延する汚職を公に非難し、政治改革を求めた9名の人々が拘束された問題についても批判をしていました。当局は、彼にブログ上での発言を控えるよう警告。その後ファーハンを逮捕しました。彼の逮捕は、他のブロガーたちを恐怖に陥れましたが、一方で、ブロガーたちの士気は高まっていました。ヒューマン・ライツ・ウォッチは他の人権グループや活動家と共に、サウジ当局に対し、ファーハンを解放するよう求め、今年3月には、サウジアラビアで適正手続(デュープロセス)や公正な裁判を受ける権利が全土で侵害されている現状について詳細な報告書を発表しました。当局がファーハンを釈放するに至った直接的な動機は不明ですが、サウジアラビアの司法制度の問題点に高い関心が寄せられ圧力が高まったために、サウジアラビア政府は、基本的人権をより尊重する方向に方針を変更したと見られています。

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