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人権ウォッチ:中国流、国際女性デー 無視の方法教えます

中国共産党は1922年から国際女性デー(中国では婦女節)を祝いはじめ、49年の中華人民共和国建国の際に、公式な祝日と定めました。95年に北京で開かれた国連の第4回世界女性会議で、北京宣言が採択されてから20年の節目となる今年、中国は記念式典の主催準備に余念がありません。名前だけの中国立法府である全国人民代表大会(全人代)では今週、傅瑩(フー・イン)報道官が社会における女性の重要性を高らかに宣言。長年の懸案だった家庭内暴力(DV)禁止法案の成立に向けた動きに関し、市民の人に広く積極的な参加を促しました。

しかしながら、今年の「婦女節」には、少なくとも10人の女性権利活動家が身柄を拘束されました。先の報道官の宣言とは異なる中国の顔です。この活動家の女性たちはただ、セクハラへの意識を高めたいと、北京や広州、杭州などの街でメッセージを掲げ、ビラを配布しようとしていただけだったのです。彼女たちのなかには、最近注目を集めた女性への暴力事件に対する抗議で活躍したメンバーや、DV禁止法案成立を求める活動をしていた人たちもいます。シュウ・ディンさん、ユー・リアンさん、アイ・ケさん、ガオ・レイさん、シャオ・ラさんは現在までに釈放されました。が、まだリー・ティンティンさん、ウェイ・ティンティンさん、ワン・マンさん、チェン・チューランさん、ウー・ロンロンさんは捕まったままです。弁護士との接見も許されていないと報じられています。これは中国国内法にも反する事態です。今回の女性活動家がおかれた状況は、そのほかの活動家たちが近年直面している現実と、悲しいかな重なっています。活動家たちは、社会の重要問題解決のパートナーとしてではなく、犯罪者として中国政府から扱われているのです。

中国では女性差別は社会の根深い問題です。求人広告をみれば、男性に限定した募集など日常茶飯事。たとえ女性が応募できたとしても、「すこぶる優雅な」人求む、といったような一定の身体および気質を指定されるのです。こうした現実からは、家庭内暴力対策の法案を策定しだすまでに、全人代が幾年も重い腰をあげなかった理由がわかります。中国では少なくとも4人に1人の女性が、家庭内暴力に苦しんでるにもかかわらず…。

こうした活動家に政府が敵対する事態は、今に始まったことではありません。2014年10月に国連が中国の女性差別の現状を審査した際には、その会合に参加しようとした活動家2人が中国当局から足止めされました。そして、中国でもっとも著名なセックスワーカーの権利擁護家イー・ハイヤンさんは行政拘禁下に置かれ、HIV/エイズの活動家ワン・キューユンさんは旅券を没収されたのです。

中国政府は、北京宣言20周年を更なる活動家の拘禁で祝うつもりなのでしょうか? 1922年以来、あるいは95年以来今日まで、真の進展が何かしらあったと主張するならば、速やかに活動家たちを釈放し、一刻も早いDV禁止法の採択・施行を実現し、また雇用や教育の機会、そして旧来からの社会的認識に根深い男女差別に取組むべきでしょう。

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