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ヒューマン・ライツ・ウォッチが求め続けてきたベトナムのクメール・クロム僧侶のうち、5名が釈放されました。クメール・クロム僧侶たちは、2007年の平和的な抗議運動に参加したとして、ベトナム政府から投獄されていました。ベトナム政府が政府に対する批判的意見への弾圧を強めている状況をヒューマン・ライツ・ウォッチが批判すると、ベトナム当局は、さらに、2008年に逮捕された土地の権利を求めるクメール活動家9人と重大汚職事件をスクープしたために「民主的自由の濫用」罪に処されていたジャーナリスト1人も、それぞれ釈放ないし恩赦しました。
 
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ベトナム外相に書簡を送付。そして、僧侶たちの抗議運動に対しベトナム政府が行った厳しい弾圧を詳細に記録するとともに、宗教の自由とクメール語教育の拡大も求めた報告書も発表しました。また、クメール・クロムの活動家たちを監視・弾圧する政府戦略について記載した公式内部文書も入手し、公表。
 
ヒューマン・ライツ・ウォッチのベトナムでの次のプロジェクトは、刑務所の状況の調査です。ベトナムの刑務所で、現在、400人以上が、政治的・宗教的理由で拘束されています。そして、政治的・宗教的理由で拘束されている人びとが、拷問され、十分な食物や医療も与えられないまま、強制労働に従事させられている状況があります。

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