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パキスタン政府は、昨年12月に暗殺されたベナジル・ブット元首相を記念し、ムシャラフ大統領に対し、7,000人以上に及ぶ同国の囚人に対する死刑判決を終身刑へと減刑するよう提言しました。ヒューマン・ライツ・ウォッチが同国のユスフ・ラザ・ギラニ首相に宛てて、死刑廃止を求める書簡を送付し、これが広く報道された直後、政府はこの提言を行うことを決めました。近年、死刑求刑の行われる事件はパキスタンに於いて急激に増加しており、同国は世界で最も死刑執行率が高い国の一つとなっています。

2007年には309名が死刑判決を受け、そのうち134名に絞首刑が執行されました。死刑囚のほとんどは貧しく読み書きも出来ず、またしっかりした弁護人もついていません。宗教的少数派に属することで差別に直面する者もいます。多くの死刑囚は、適正手続きが保障されないまま拘禁され、国際的な公正な裁判の基準に満たない裁判で裁かれています。パキスタン政府の今回の恩赦案にムシャラフ大統領が署名すれば、7,000人以上の命が救われます。ヒューマン・ライツ・ウォッチは引き続き同国に対し、恒久的に死刑を廃止するよう、働きかけを続けていきます。

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