ヒューマン・ライツ・ウォッチは、世界各地で起きている人権侵害を調査・公表し、人権の尊重の実現に向けて、政府や企業、国際機関に対して、確固とした提言を行っています。 弁護士、ジャーナリスト、各国の専門家等など、70以上の国籍からなる550人を超えるスタッフが、難民、子どもたち、戦時下にある人々、社会的なマイノリティなど、最も危険にさらされている人々の人権を守るために活動しています。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、独立性を確保するために、いかなる政府からも資金援助を受けていません。世界中の団体と協業しながら、すべての人の尊厳が守られる世界をつくっていきます。

ヒューマン・ライツ・ウォッチとは?

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、世界をリードする人権NGO(非政府組織)です。1978年の設立以来30年以上にわたって、世界の人びとの権利と尊厳を守ってきました。私たちは、声をあげられない被害者に代って、人権が踏みにじられている現実を世界に知らせます。そして、加害者の責任を追及する世界的な世論を作り出していきます。  

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、客観的かつ徹底した調査を行い、それを基にした戦略的なターゲット アドボカシー(ロビイング / 政策提言)を行います。質の高い調査とアドボカシーを組み合わせて、人権侵害の解決に向けた行動を求める世論と圧力を作り出します。そして、人権侵害の加害者が負うコストを高めていきます。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチは、人権侵害の原因を見極めてこれを解決し、表面的ではない真の変化を実現するための法的基盤そして道徳的土台を築いてきました。そして、世界中の人びとが、安全で正義が貴ばれる社会で生活できるよう、今後も活動し続けます。

ヒューマン・ライツ・ウォッチの戦略

長期的で実りある成果に向けて、ヒューマン・ライツ・ウォッチは以下のような効果的な方法論を採用しています。私たちの活動の結果、政府や政治家、司法制度、反政府武装グループ、企業、宗教団体、国際機関や国連など様々なステークホルダーが、より人権を尊重する政策をとるようになりました。

1.調べる

綿密な調査がすべての基礎。動かぬ証拠を積み重ねて、重大な人権侵害を白日のもとにさらします。加害者が否定をしても私たちはたじろぎません。

2.知らせる

様々な言語・形式で調査結果をマスコミやソーシャルメディアに発信。

3.世界を変える

効果的なアドボカシー(政策提言/ロビイング)で、変化を実現します。加害者の行動を変え、国内の有力者やグローバルアクターにその影響力を人権のために使ってもらうのです。  

 

ヒューマン・ライツ・ウォッチのアドボカシー(政策提言/ロビイング)は、人びとの人生を大きく変えてきました。でも私たちが目指す成果はそれ以上のものです。個人の援助のみならず、政策や制度を変革することを目指しているのです。そして幸運にも支援を受けられた少数の人びとのみならず、すべての人びとが長期にわたり恩恵を受けられる「真の変革」を追及しているのです。