(ブリュッセル)欧州議会はインドネシアのパプアでの人権侵害について公聴会を行う。この公聴会は、パプアで進んでいる深刻な人権侵害に懸念を表明し、改善に向けた圧力をかける重要な機会である。欧州議会人権小委員会による西パプア州とパプア州の人権問題に関する公聴会は、2014年1月23日にブリュッセルで開催される。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのフィリム・カイン アジア局長代理は「欧州議会のパプア問題に関する聴聞会では、深刻な人権問題と、インドネシア政府側の改革の必要性に焦点が当てられるべきだ」と述べた。「インドネシア政府は、政府治安部隊による人権侵害によって、不安定化と無法状態が引き起こされているとはっきり理解すべきだ。」

ヒューマン・ライツ・ウォッチはインドネシア政府に対して、以下の取り組みを行い、パプアでの広範な人権侵害に対処するようこれまでも求めてきた。

  • 外国メディア、NGO、外交官、人道支援機関が上記2州にアクセスし、全当事者の人権侵害行為について報告できるようにすること。パプアを世界の目から隠している結果、インドネシア政府は政府軍内部の不処罰を助長し、パプアの人びとの間のインドネシアに対する敵対感を強めている
     
  • パプア、西パプア両州へのアクセスを許可し、表現の自由に関する国連特別報告者など国連の人権専門家に対して「継続招待」を表明すること
     
  • パプアでの最近の軍事裁判の状況と、重大な人権侵害に関与した者が訴追されていない実態を調査すること
     
  • 政治的意見を非暴力的に表明したために拘束されている、活動家のフィレップ・カルマ氏ら、パプアの政治囚をすべて釈放すること
     
  • 暴力によらない政治的意見の表明、結社、集会の実施を理由に刑事訴追できる、パプアにおける法律を、パプア・モーニング・スター旗の掲揚禁止規定も含め、すべて見直し、改正すること