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金鉱でのレイプなどの甚大な人権蹂躙 終わらせる

世界最大の金生産企業 パプアニューギニアの鉱山での犯罪取締りへ

ヒューマン・ライツ・ウォッチの上級調査員クリス・アルビン=ラッキーは、パプアニューギニアの中央高地にある人里離れたポルゲラ金鉱山での凄惨な人権蹂躙を調査し、報告書にまとめました。鉱山一帯に広がる廃棄岩の山で、警備員が集団レイプや暴行といった様々な犯罪を犯したという内容です。ポルゲラ金鉱でこうした人権蹂躙が横行しているということは、長い間うわさになっていました。しかし、鉱山を所有する世界最大のカナダの産金企業バリック・ゴールド社は、根も葉もない噂だと主張し続けてきました。私たちの調査結果を突きつけられて初めて、バリック・ゴールド社はこれらの疑いには根拠があると認め、人権蹂躙を止める手立てを取り始めたのです。

バリックのトロント本社で終日行われた会議に、HRW調査員アルビン=ラッキーはヒューマン・ライツ・ウォッチのビジネスと人権局長アービンド・ガネサンとともに出席し、我々の調査結果を提示しました。この会議をうけて同社のCSR(企業の社会的責任)部門のバイスプレジデントは、ポルゲラ鉱山の綿密な内部調査を実行。そして、HRWの調査結果と同様の調査結果となったのです。

その後、ヒューマン・ライツ・ウォッチが調査結果を公表する数日前になって、警備員数名が集団レイプなどの重大犯罪容疑で逮捕されたとバリック社が発表。現在パプアニューギニアの警察は、広範な犯罪捜査の真っただ中にあります。一方、地元の人びとが報復を恐れることなく人権被害を申し立てることができるよう、同社は新たに実行可能な方法を確立する約束しました。

バリック社は以来、警備員による鉱山での虐待を未然に防ぐため、様々な措置をとるべく尽力しています。具体的には、上級担当者による現場での管理や監視の強化などが挙げられます。

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