Former Peruvian President Alberto Fujimori.

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アルベルト・フジモリ元ペルー大統領の人権侵害容疑に対する裁判は、公正かつ徹底した方法によって行われてきた、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、事件について、及び、適用可能な国際基準についての8ページのQ&A文書を公表した。

「元国家元首であるフジモリの裁判は、人権侵害犯罪についての国際的な法の正義と責任追及の大変積極的な発展であった。」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチのアメリカ局長、ホセ・ミゲル・ビバンコは述べた。 「私たちは、彼を裁く最高裁判所の裁判体が、人権侵害犯罪の責任についての国際基準を考慮に入れた公正な判決を出すことを希望している。」

ヒューマン・ライツ・ウォッチが公表したQ&Aは、1991年と1992年に起きたバリオス・アルトスとラ・カントゥータの虐殺として知られる2つの虐殺事件についてのフジモリの責任を立証するために検察官が提出した証拠についての争点、および、刑事責任の立証に関する国際的な判例法について言及している。虐殺事件はコリーナ部隊として知られる陸軍特殊諜報部隊によって実行された。

コリーナ部隊員や他の軍隊のメンバーの供述を含む膨大な量の証拠は、「フジモリは、コリーナ部隊の作戦を認識しつつ許可を与えており、また、その部隊員が本来負うべき責任から免れるのを恩赦法により手助けしていた。」という検察官の主張を裏付けている。検察官は、また、「フジモリはペルーにおける対テロ戦略の立案・展開・実行に深く関与し、コリーナ部隊の作戦はその戦略の一環であった。」という多数の証拠も提出している。

フジモリは日本で数年間を過ごし裁判から逃避していたが、その後チリに行き、チリ政府は2007年、フジモリをペルーに引き渡した。以来、フジモリは、違法捜査に関する一連の容疑で有罪になっている。彼の現在の裁判は人権侵害事件についてであるが、結審に近づいており、3月にも判決が見込まれている。フジモリは、他にも、多数の汚職行為の一連の容疑について、引き続き審理を受けることになる。