絶望の旅:欧州の難民危機

2015年中、80万人以上の難民申請者と移民が海路で欧州に到着し、そのほとんどが北欧、西欧の国々に向かった。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、これらの人びとの84%をシリア、アフガニスタン、エリトリア、ソマリア、イラク出身者が占める。どの国も、紛争下で広範な暴力と治安の悪化に見舞われていたり、弾圧的な政権に支配されている。

EU諸国政府は、法的責任と自らが掲げる価値に従い、地域全体をおおう本格的な危機となった難民問題に、緊急に対応すべきだ。