1. 趣旨
テクノロジー企業や政府が、人工知能(AI)を搭載した自律型兵器の開発を密かに加速させている今日において、世界中の若者は、AIやロボット工学などの新興技術が戦争でどのように使われるかを決める上で重要な役割を果たすことができます。
完全自律型兵器、すなわち「キラーロボット」とは、人間の介入および操作なしに攻撃目標を定め、攻撃を実行することのできる兵器です。このような兵器システムは、生死の判断を機械、プログラム、アルゴリズムに委ねることで道徳的に越えてはならない一線を越え、新たな軍拡競争をはじめることにつながり、世界の安全保障を不安定化させます。完全自律型兵器を止める最善の方法は、その開発・使用を禁止し、武力行使における有意義な人間による制御を維持する国際禁止条約を早急に制定することです。
完全自律型兵器に関する多国間協議が2014年に始まって以来、このような法的拘束力のある文書を求める呼びかけは、数十カ国、アントニオ・グテーレス国連事務総長、26人のノーベル平和賞受賞者、数千人の人工知能と技術の専門家、そして65カ国170以上の非政府組織からなる世界的な連合体であるキラーロボット反対キャンペーンによって支持されてきました。そして今、若い世代のリーダーたちも声を上げています。
「完全自律型兵器に関するグローバルユース会議」は、1)参加者が完全自律型兵器の問題と世界の平和や安全がどのように関係しているかを学ぶ機会を提供するとともに、2)完全自律型兵器に対する若い世代の皆さんの意見を反映させるためのプラットフォームです。
2. 日時:
12月12日(土)18時30分~20時45分 (Zoomウェビナー)
3. お申込み方法
参加をご希望の方は、下記リンクより、参加申し込みをお願いします。
https://bit.ly/2JBBqWF
4. 言語:
英語⇔日本語(翻訳・通訳を予定しています)
5. 主催:
・国際学生会議(ISC):
ISCは、日本で最も歴史ある学生会議の一つです。1954年から毎年2週間の会議を開催し、国際的な交流と議論を行っています。ISCは、異なる背景を持つ学生同士の交流や研究、議論を通じて、国際社会への理解を深めることを目的としています。近年では、2週間の会議の成果として、関係機関に政策提言を提出しています。(ウェブサイト:www.japan-isc.org/jp-history)
・キラーロボット反対キャンペーン:
2012年10月に結成された「キラーロボット反対キャンペーン」は、自律型致死兵器システムを禁止し、武力行使における人間の制御を守ることを目的とした非政府組織(NGO)の連合体です。日本からは難民を助ける会(AAR Japan)、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、ヒューマン・ライツ・ナウ、地雷廃絶日本キャンペーン、創価学会インタナショナルが、日本におけるキャンペーンの展開とアドボカシー活動を牽引しています。(ウェブサイト:www.stopkillerrobots.org)
6. 登壇者
・ 国連軍縮部
軍縮や平和活動への若者参加の重要性について、ユースエンゲージメント担当Soo Hyun Kim氏から寄せられたビデオメッセージを上映します。
・ ユーススピーカー:
20カ国以上を代表する若者が、完全自律型兵器に関する自国の立場や禁止を支持する理由についてお話しいただきます。現在参加確定国は、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、コロンビア、フィンランド、ドイツ、ガーナ、ハンガリー、インド、インドネシア、日本、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、イギリス、アメリカ、ベトナムです。
・ 外務省:
完全自律型兵器に関する日本の立場、武力行使における人間による有意義な制御の重要性、軍縮への若者参加の重要性についてお話しいただきます。
・ 国会議員(依頼中):
完全自律型兵器に対して日本政府が取るべき政策についてお話しいただきます。
・ 専門家:
科学的な観点から完全自律型兵器の危険性について、脳科学者でありソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員の茂木健一郎氏から寄せられたビデオメッセージを上映します。
・ 市民社会代表:
国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表土井香苗が、キラーロボット反対キャンペーンの立場を代表して、完全自律型兵器を禁止する条約の必要性についてお話します。
7. 参加者:
国内外から300名の若者・市民社会の方々を募る予定です。
8. お問い合わせ:
国際学生会議 (Email: japan.isc66@gmail.com)