Johnson, a member of Burundi’s gay association, was beaten and kicked out of his home when his father realized he was gay. When they see each other in the street now, says Johnson, “He won’t even shake my hand.”

© 2009 Martina Bacigalupo

(ブジュンブラ)同性愛行為を処罰するブルンジの法律(2009年4月制定)は、ブルンジのゲイやレズビアンがおかれた悲惨な状況をさらに悪化させる恐れがあると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表されたマルチメディアプロジェクトで述べた。

本プロジェクト「ブルンジにおけるゲイ、レズビアンに対する差別の制度化」は、報告書とオンラインの解説や写真とブルンジのゲイ、レズビアンの証言からなる。これらの資料は、ブルンジで暮らすレズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー(LGBT)の小さなコミュニティーが日々直面している苦悩を、生々しく描いている。仕事から解雇された背景、両親や近所の若者からの暴行、家から追い出された経緯が自らの言葉で語られている。

今年4月、ブルンジ政府は「同性間の性的関係」を処罰する条項を刑法に追加。ゲイやレズビアンの人びとに対する差別を制度化した。同性愛行為の処罰化が決まったのは、ブルンジのLGBTの人びとが一丸となり、職場、学校、家庭での差別的処遇の終結を求めて声を上げ始めた直後のことであった。新法の下、有罪となった人びとは最高懲役2年の判決を下される。

「ブルンジ政府は、これらの声に耳を傾け、法制度化された差別が自らの国民を苦しめていることを理解するべきだ」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチアフリカ局ディレクターであるジョージェット・ギャグノンは述べた。「政府はこの条項を廃止し、代わりに、平等と理解の促進に取り組むべきである。」

本プロジェクト"Forbidden"の中の証言と、マルチナ・バシガルポ氏(Martina Bacigalupo)撮影の印象的な写真は、長年沈黙させられてきたブルンジのLGBTの人びとの苦悩がいかなるものだったのか、視聴者たちに語りかける。

本プロジェクトで取材した人びとは、口々に、ブルンジの新しい刑法条項は大きな後退だと述べた。(プライバシー保護のため、報告書では仮名を使用している)25歳のウエイトレス、シンシア(Cynthia)は「同性愛者に対する新法のことを聞いた時はショックだったわ。私たちに自由を与えてほしい。私たちは他のみんなと同じ人間なんです。神によって創造されたんです。法律は私たちを変えることなんてできないわ。」とヒューマン・ライツ・ウォッチに語った。

新法成立以前でさえ、ブルンジのLGBTの人びとは社会から疎外されていた。本プロジェクトで取材した10名の人びとも、自分たちの苦悩について詳しく語ってくれた。一例を挙げると、ブルンジ内陸部の小さな町の出身で、37歳のレズビアンであるカリーネ(Carine)は、自分の性的指向がわかったために教師の職を失った経緯を語っている。彼女は、別の仕事では、同僚の男性からの嫌がらせをうけ、部屋に閉じこめられ、殺すと脅迫されたこともあった。

パスカル(Pascal)の両親は、彼が「女々しい」からという理由で、5歳の時から日常的に暴力を振るってきた。「両親は、僕を殴れば、僕が変わると思っていたんだ」と彼は述べた。ヒューマン・ライツ・ウォッチが取材した多くの若者は、家を追い出されたり、両親から縁を切られたりしている。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ブルンジ政府に対し、ブルンジのゲイ、レズビアンの声を聞き、刑法を至急改正し、差別を法制度化するのをやめるよう求めた。