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(チュニス)チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館で2015年3月18日に起きた卑劣な襲撃事件で、チュニジア人と外国人観光客少なくとも19人が死亡した。この事件は、人権尊重社会を目指し取り組む当局への試金石となると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日述べた。犯行声明は本リリース発表時点でなされていない。バルドー博物館は考古学の優れたコレクションで人気の観光スポットだった。

「襲撃の標的は観光客とチュニジア市民だけではない。チュニジアの人びとがこの4年間築こうと苦戦してきた、寛容で人権を尊重する社会もまた狙われた」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチ中東・北アフリカ局長代理エリック・ゴールドスタインは述べた。「チュニジア当局は、事態への対応を通し、法の支配への真剣な取り組みは揺るがないことを示すべきだ。」

チュニジアの国会に近いバルドー博物館での襲撃事件は、2002年4月11日にジェルバ島のグリバ・シナゴーグで大勢が射殺された事件以来初の、チュニジア市民への大規模な襲撃事件だ。2002年の襲撃事件はアルカイダの犯行声明が出ている。

イスラム主義武装グループは2011年以降、治安部隊をたびたび襲撃し、合計40人以上を殺害した。2013年には、左翼政治家2人が別々の事件で殺害されている。

3月18日の襲撃事件に関する報道は、目撃者の証言に基づき、武装した2~5人の男が正午近くに博物館の駐車場で観光客に発砲したと伝えた。男たちはその後に人質を取って館内に立てこもった。午後3時頃に内務省から、治安部隊が襲撃者を殺害したとの発表があった。当局によれば、死者は少なくとも19人(襲撃した男たちのほか、館内で殺害の6人を含む)、負傷者は少なくとも17人(犠牲者の大部分は外国人観光客だったが、チュニジア人も2人殺害された)である。

「犠牲者と遺族の方々、そしてチュニジアの人びとにお悔やみを申し上げる」と、前出のゴールドスタインは述べた。「チュニジア当局は今回の襲撃事件に関わる全員を、必ず裁判にかけようにすべきだ。」

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