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キルギス共和国:虐待されるレズビアン及びトランスジェンダー男性たち

被害者保護のため、欧州諸機関は暴力の 終焉へ支援を

(ビシュケク、2008年10月6日)-キルギス共和国で、レズビアン、バイセクシュアル女性及びトランスジェンダー男性が、家庭でも路上でも、レイプなどの暴力的虐待の犠牲になっている、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表した報告書で述べた。同報告書はキルギス政府に対して、こうした問題の存在を認め、被害者を保護するよう求めている。また、欧州安全保障協力機構(OSCE)や他の欧州諸機関に対して、性的指向や性自認(ジェンダー・アイデンティティ)を理由とした暴力への対策を講じるよう求めている。

" キルギス政府は、こうした人びとの存在を否定するのはもうやめて、人びとを保護するべきだ。 "
ボリス・ディートリッヒ、ヒューマン・ライツ・ウォッチのLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の権利プログラムのアドボカシー・ディレクター
  

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「屈辱の日々:キルギス共和国におけるレズビアン、バイセクシュアル女性、トランスジェンダー男性への暴力の報告書」 は、詳細な聞き取り調査に基づく49ページの報告書。こうした人びとが受けている暴力、強制結婚、そして肉体的・精神的虐待について述べている。しかし、キルギス政府は、こうした人びとを虐待から保護することを拒否し、暴力の原因となっている偏見の蔓延を解決するための対策を取ることも拒否している。  
 
「いかなる人も、自分が何者であるか、誰を愛するかゆえに、残忍行為や危険にさらされてはならない」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチのLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の権利プログラムのアドボカシー・ディレクター、ボリス・ディートリッヒは述べた。「キルギス政府は、こうした人びとの存在を否定するのはもうやめて、人びとを保護するべきだ。」  
 
同報告書は、キルギス共和国で各種プログラムを実施するOSCEが、憎悪犯罪やアイデンティティに起因する暴力根絶のプログラムをヨーロッパ全土で行っていることを指摘。しかしながら、アメリカ合衆国やローマ法王庁は、性的指向をそのマンデートに加えることを阻止してきた。  
 
同報告書のインタビューを受けた人びとの中には、社会の性規範に適応しない罰として、もしくはこうした差異を「治療する」目的で、レイプされたと語る人びとも複数いた。 あるレズビアンの女性は、15歳の時、自分のガールフレンドの兄弟たちに残虐にレイプされたと語った。彼等は、「これはお前がレズビアンで、俺たちの妹につきまとう罰だ」と言ったという。  
 
また別のある女性は、ある知り合いに部屋に閉じ込められ、それからその知り合いが数人の男たちに彼女をレイプさせたと語った。レイプした男たちはその知り合いに、彼女がレズビアンであることを「『治療する』のに手を貸す」と約束した、と彼女は語った。  
 
中央アジアのキルギス共和国には社会的偏見が蔓延。そのため、被害者たちは政府からの保護をほとんど望めない状況にある、と同報告書は述べる。時には警察自らが、レズビアン、バイセクシュアル女性 やトランスジェンダー男性を虐待している。警察は、こうした人びとの基本的権利を守る団体に対し、家宅捜索や嫌がらせも行ってきた。  
 
家庭内暴力の被害者を保護するキルギス全土のシェルターの中で、レズビアンやトランスジェンダーの人びと向けの支援を行っているのは一つだけ。このシェルターは、非政府組織(NGO)が運営している。  
 
2003年に可決された法律は、包括的な法律で、全ての家庭内暴力の被害者の保護を定めている。しかしながら、この法律を実際に実施するためにはさらに多くの事(刑事司法当局者に対する家庭内暴力事件の捜査についての訓練や、一般市民に対する同法の規定についての教育など)が必要であると、同報告書は 述べている。  
 
キルギス政府は、性的指向や性自認に関する問題に対処する必要性をこれまで無視してきた。時には当局自ら嫌悪や暴力を是認したケースもあった。たとえば、ある内務省の役人は、2005年、ある人権に関する会議の席で、レズビアンやゲイ男性についてこう語った。「私だってやつらを殴るだろう。例えば、私が息子と公園を散歩していたとする。そこで男性が2人、手を繋いで歩いてきたとする。私もまた、彼らを殴りつけるだろう。」  
   
キルギス共和国が、女性に対する暴力への対応には全体的に努力をしてきた一方で、 未だに無視され排斥されているグループがある。ヒューマン・ライツ・ウォッチはキルギス当局に対し、以下のことを求めた。すなわち、レズビアンやトランスジェンダー男性によりよい直接支援を行うこと、性的指向や性自認について政府関係者を訓練すること、家庭内暴力やセクシャル・ライツ関連の課題について一般市民を教育すること、そして各人が自ら認識する性を尊重し認めるために法律上の性を転換する措置を新たに講じること。  
 
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、OSCEに対しても、キルギス共和国の警察に対する訓練その他のプログラムの中で、レズビアンやトランスジェンダー男性に対する差別や暴力などの人権問題にも取り組むよう求めた。  
 
「脆弱な立場にある全ての人びとに届かない限り、暴力抑止プログラムは機能しない」と、ディートリッヒは 述べた。「ヨーロッパは、キルギス共和国政府がこの問題を見て見ぬふりをすることに加担すべきではない。」  

 

 
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