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ヒューマン・ライツ・ウォッチ会長に「フォーリン・アフェアーズ」のホーグ氏が就任決定

(ニューヨーク)-ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日、著名なジャーナリスト兼編集者のジェームス・F・ホーグJr. 氏が、今年10月にヒューマン・ライツ・ウォッチの会長に就任すると発表した。ホーグ氏は現在、国際政治経済ジャーナル「フォーリン・アフェアーズ」の編集者を務めており、ヒューマン・ライツ・ウォッチの32年の歴史のなかで、歴代4人目の会長となる。

「ヒューマン・ライツ・ウォッチの優れたスタッフやディレクター陣と共に、世界中の人権促進のために働くことができるのを楽しみにしている。」とホーグ氏は述べた。「堅固で、公平かつ平和な社会を築くために、人権は欠かすことができない。」

米外交問題評議会の名誉会長、ピーター・G・パターソンにちなんだ「ピーター・G・パターソン・チェア」の役職にあるホーグ氏は、1999年にヒューマン・ライツ・ウォッチの理事となった。今回の会長への就任により、長年人権活動に携わり、2004年からヒューマン・ライツ・ウォッチの会長を務めてきたカリフォルニア出身のジェーン・オルソン氏の後継となる。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのエグゼクティブ・ディレクター、ケネス・ロスは、「ジム・ホーグ氏の資質、専門性、そして外交政策問題に関する幅広い見識が、ヒューマン・ライツ・ウォッチの声を拡大し、我々の影響力を更に促進するだろう」と述べた。続けて、「ジェーン・オルソン氏は、世界中の都市で我々が活動し、認知されるという観点から、ヒューマン・ライツ・ウォッチが真にグローバルな組織へ変貌を遂げるため、重要な役割を果たしてくれた。」と述べた。

オルソン氏が会長を務めていた間に、ヒューマン・ライツ・ウォッチの予算は倍増し、地理的な活動範囲を拡大した。それは、ベイルート、ベルリン、ヨハネスブルグ、パリ、東京にアドボカシー・オフィスを設立したことや、保健、難民、テロと反テロ、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの権利といった、新たな調査プログラムを増設したことにも集約される。

ホーグ氏は、1992年から「フォーリン・アフェアーズ」の編集者として、多くの画期的な論文を発表している。その中には、中国政府の指導者たちが1989年の天安門事件の際に下した、抗議デモ制裁の決定について書いた、「天安門ペーパー」も含まれる。ホーグ氏は、ワシントンDCや海外での報道活動を経て、「シカゴ・サン・タイムズ」紙の編集者兼発行人となった。その後、「ニューヨーク・デイリー・ニュース」紙の発行人兼社長を務めた。ホーグ氏の指揮のもと、「サン・タイムズ」紙は7回、「デイリー・ニュース」紙は1回ピューリッツァー賞を受賞している。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、世界中で人権擁護・保護に取り組む代表的な団体の1つで、何十もの国々で働くスタッフの数は、280名に及ぶ。

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